「恐れと不安」が、ほとんどの人を突き動かしているように思う。特に最近の株価の動きは、そのことを物語っているだろう。株でどんなにもうけてもあるいは音楽がどんなに売れてもうけて一時的に金持ちになっても、けっきょく絶えず変化しているこの世では、皆、いつどうなるか恐れ、不安なのだ。
株や為替が、毎日、ひどく変化する今の経済システムでは、いつかはこのように恐慌を引き起こすことはわきりきったことだが、なぜ人類は、もっと気分に左右されない安定した経済システムを作り上げようとしないのか、不思議だ。自利貧という言葉があるが、自分だけがもうけようとして、結局は全体の経済、社会そのものが崩壊しかかっている。
「私」と「私のもの」という幻想を手放すことが、自分自身の心の状態も世界の経済の危機も救う唯一の方法だと思う。オバマの言う、YES WE CAN CHANGE!と言う言葉、そうした方向への変革であれば、世界は明るい方向に変わるかも知れない。
最近、信仰や占いをしている人の話を聞いていいて感じたのだが、彼らの中にも、もし神の言うことに背いたら、災いが起こるのではないかという恐れと不安がある。結局は、自らの中心を開き、生命エネルギーのわき上がるのを感じ、自らの内に神あるいは純粋な意識、真我というものを見つけたものだけが、「恐れと不安」から解放されて自由な境地に生きることができるよになるようだ。
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